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泣くな、東太

泣くな、東太

ebook
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平和への決意がみなぎる祈りの書 終戦直後の広島を舞台に、懸命に生きる少年、東太を描く児童文学。 戦災孤児の現実、被爆者の苦しみ、不発弾の恐ろしさ・・・。 戦争は、家々を、町や村を破壊し、命を奪います。 そして平生は善良な人々の心をも、じつは壊してしまうのです。 いくつものエピソードを丹念に描く本書は、戦争を体験した世代が、戦争を知らない世代の親と子へ伝え遺す、平和への祈りの書でもあります。 数々の苦しみと悲しみを経て少しずつ復興していく世の中に呼応するように、人々の心もまた、少しずつ人間らしさを取り戻していく。 明日へとつながる希望を感じさせてくれるラストには、平和への静かな決意がみなぎっていて秀逸です。 前作『善市じいさんのふしぎな手』同様、繰り返し読みたくなる感動をお届けします。 私には記憶の小部屋がたくさんあります。そのひとつに、終戦直後、貧しくもしたたかに生きた幼年時代の小部屋があります。 私は証言者の一人として、この部屋の風景の一部『泣くな、東太』を書き始めました。ヒロシマの駅前に屋台が並び、味噌汁の匂いの中を走り回った少年がいました。捨てられた駅弁当の蓋に、ひとつの米粒を見つけ、宝石を見るように目を輝かせた少年です。ーあとがきより抜粋ー◆もくじ◆1 戦争孤児とマムシ2 孤児の脱走3 孤児の死4 右足を失って5 しあわせのひととき6 別れの理由7 東太の夢8 粉々になったうどん9 戦争未亡人の姉妹10 父の死、弟の死11 生きるということ12 亀の命13 被爆者の行く末14 いじめになんか負けない15 亀と共に生きる16 どこかで声が17 おお、カンキだ18 不発弾の解体19 命をかけた機転20 コスモスの墓あとがき

Formats

  • MediaDo ebook

Languages

  • Japanese

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